書くのが遅くなってしまい、発売からけっこう経ってしまいましたが、オーム社さんから『新装版 達人プログラマー』をいただきました。ありがとうございます。
本書は、ピアソン・エデュケーションから出版されていた『達人プログラマー』を、オーム社が内容を新たに再出版したものとなっています。
改定内容は、オーム社のブログで紹介されています。
本書は、原書が出たのが1999年、日本語版が出たのが2000年となっており、かなりの時間が経過しています。今回の改定で、本書内で紹介されているツールに最近のものが追加されていたりとうれしい変更が多々入っていますが、その変更がたとえ入っていなかったとしても、ソフトウェア開発の手法、プログラマとしての取り組み方として大事なものが2016年のいまでも変わらないものが多くあることを再認識できました。
このようなソフトウェア開発とプログラマとしての取り組み方を包括的に解説した書籍として、本書『達人プログラマー』の代わりになるものは私が把握している限りではありません。書籍によって目標とするものが違うため、『達人プログラマー』とは異なるアプローチで学べる本はいくつかありますが(この記事の最後の方にまとめます)、本書を読む価値はいまだ下がることはありません。
私が行っているプログラマへの教育の仕事でも、教科書として本書の旧版を使用していました。わりと最近のことです。それだけに、新装版が出版されて、本書がまた手に入りやすくなったのはとてもうれしいことだと思います。
プログラマ、開発者として成長したい方、またはその教育者の方には、2016年のいまでもぜひ読んでいただきたいです。
他の書籍
『達人プログラマー』とは異なるアプローチですが、プログラマとしての取り組み方として参考になる書籍をいくつか挙げます。
これらの書籍は、ソフトウェア開発全般や技法を学ぶというよりは、プログラマとしての取り組み方、成長の仕方を主眼にしています。私はプログラマに最も大事なものは「生涯学習を身につけること」だと考えているのですが、これらの書籍ではそういったことがよく学べるでしょう。