「プログラミングの魔導書」の情報公開

http://longgate.co.jp/products.html


弊社、株式会社ロングゲートで、プログラミング雑誌を作るというプロジェクトが進行しています。
本書創刊の目的は、プログラミングの入門記事が巷に溢れる今、プログラマのさらなる成長のため情報発信を行い、業界全体の技術力を向上させることです。
雑誌といっても、記事の質を保つために不定期刊行としていることから、実際には雑誌ライクな書籍となります。
書籍名は「プログラミングの魔導書〜Programmers' Grimoire〜」です。


創刊号となる今回のテーマは、サブタイトルにも含まれている「C++」です。全ての記事がプログラミング言語C++に関するものとなっています。


Vol.1のテーマをC++としたのは奇をてらったものではありません。
C++は習得の難しい言語と言われておりますが、近年はBoost C++ Librariesによる抽象的なコードによる開発や、C++0xと称されている次期規格によってプログラマはより楽ができるようになっています。
しかし、残念なことに多くのC++プログラマはそれを知らず、2010年の現代においてもメモリリークや複雑なロジックに悩まされ続けています。
そこで、現代的なC++プログラミングを学び、確かな力をつけてもらうため、本書の創刊号のテーマとして「C++」を採用しました。


弊社にC++標準化委員会のメンバが在籍しているということもあり、今回はそのコネクションを活かしてプログラミング言語C++の設計者であるBjarne Stroustrup氏に、C++の今後に関してインタビューさせていただきました。


本書のコンテンツを以下に紹介します:

  1. Bjarne Stroustrupへのインタビュー(江添 亮
  2. boost::serializationの紹介 前編(近藤 貴俊
  3. Variadic Template −お前を待っていた−(Egtra
  4. Chronoライブラリで考える型システム(melpon
  5. オーブンレンジクッキング(高橋 晶
  6. Hello,C++ World!(稲葉 一浩/k.inaba
  7. Crawling in the Stream(zak
  8. メタプログラミングノキワミ アッー!(digitalghost
  9. Boost.AsioによるHTTP通信入門(津川 知朗/clown
  10. C++の歴史(江添 亮
  11. BoostCon2010体験記(近藤 貴俊


本書の著者はいずれも、ブログ等で有益な情報発信を行っている方々です。
ブログのエントリでは伝えきれない密度の情報や、これまでのブログエントリをまとめたものなどを寄稿していただいております。


ただいま、本書販売のためのWebサイトを準備中ですので、発売までもう少々お待ちください。準備が完了次第、またこのブログでアナウンスさせていただきます。


また、本書の記事を執筆していただける方も広く募集しております。ぜひ、情報発信する手段の一つとしてご活用ください。
本書に寄稿する際の注意点は以下の通りです:

  • プログラミングに関連する記事であること(数学などの話題でも歓迎いたします)
  • 記事の動機が明確であること
  • 同書の他記事について内部レビューを行い、また、著者自身も他記事の著者からのレビューを受け、指摘に対して誠実に対応すること

寄稿に関するご相談は、弊社Webサイトに記載してあるメールアドレスや、私個人のメールアドレスにてお受けしております。お気軽にご連絡ください。


本書が、コンピュータ業界の技術力向上の一助になれば幸いです。