12/03(土)、IIJさんに会場をお借りしてBoost.勉強会を開催させていただきました。
今回は、Twitterアイコンを印刷した名札の配布や、発表中の質問スタイルの導入など、新しく導入したものがいくつかありました。それと、弊社ロングゲートで出版している『プログラミングの魔導書 Vol.2』の直販もさせていただきました。
受付で助力いただいたYou&Iさんとかなはるさん、質問スタイルについて提案いただいた近藤さん、ありがとうございます。
コンピュータ業界の勉強会ブームはけっこう長く続いていて、いくつもの勉強会に参加する方もいるでしょうから、自分用の名札は持っておくとなにかと便利です。せっかくのオフライン勉強会なので、いろいろな方と話すきっかけ作りなどに活用してもらえればと思います。
それと、私は今回、「Boost C++ Librariesの概要」と「Boostライブラリ一周の旅 1.48.0」の2つを発表しました。
Boost.勉強会は第7回まできましたが、今まで「Boostとは」の部分を掘り下げた発表をしてなかったな、と思ったので、今回30分ほど時間をもらって発表しました。
オープンソースライブラリを使う際の心構えのようなことや、英語でバグ報告するのは難しくないよ!という話や、日本語情報の発信などについて話しました。
boostjpコミュニティでは現在、逆引きリファレンスの作成やリリースノートの翻訳を行なっています。しかし、現在のキャパシティではこれら2つをバージョンアップに追随するくらいが限界なので、活動に参加してくれる方がもっと増えれば、正引きのリファレンス作成や、Boostドキュメントの全翻訳といった大きな活動にもしていけると思うので、そういった活動をしたいと思う方はぜひ声を上げていただければと思います。
こちらは毎度おなじみ「Boostライブラリ一周の旅」と題して、バージョンアップで次々ライブラリが増えるBoostの全容を知ってもらうためのプロジェクトとしての発表です。
今回は、1.45.0から1.48.0までのライブラリを紹介しました。
これまでの発表を聞いていなかった方には、マージした資料を用意しておりますので、そちらを参照してもらえればと思います。
私以外の発表について。
sfchaosさんの、R言語でビッグデータを扱うためにBoost.Interprocessを使った、という事例紹介の発表がおもしろかったです。ファイルへのマッピング機能やプロセス間共有メモリの事例としてとてもよかったですね。
こういう事例紹介の発表は、今後もっと増えてほしいですね。
今回、はるばる岡山からボレロ村上さん(id:boleros)が来て発表してくれました。
ボレロさんは陶芸家でありながらC++プログラミングをしてるというとても貴重なサンプルめずらしいタイプの方で、いったいどんな発表をしてくれるのかすごく楽しみにしていました。
ボレロさんが最近オープンソースで開発しているSproutライブラリは、C++11のconstexpr機能を使い倒したもので、コンパイル時パーサーコンビネータやレイトレーシングなどを書かれています。めっちゃカッコイイ。
constexprを限界まで使い倒して思うところがいろいろあるようなので、ぜひ今後標準への提案までつなげていってもらいたいですね。もちろん私もできる限り協力します!
次回あたりは、もう一人の中3女子にも来て欲しいですね(id:RiSK)。
懇親会について。
今回は12月開催だったので、懇親会は忘年会として開催しました。
会場は、日比谷BARを借りきりました。会場は私の友人に「オサレなところでよろしく」と伝えて探してもらったのですが、なにやら「C++」と「Boost」という名前のオリジナルカクテルを用意してくれるらしく楽しみにしていました。
そして実際に行ってみたらさらにびっくり。メニューには「プログラミング勉強会 歓迎!」と書いてあったり、それぞれのカクテルの下には、Boostの説明やC++の説明が書かれていました。私の友人からは単に「C++」と「Boost」というキーワードのみを伝えてもらっていたのですが、お店側でそのキーワードについて調べた上でメニューを作成してくれていたようです。すごいですね。
お店はちょっと狭かったですが、立食形式でみんな好き勝手に動きまわっていろんな方と話していたので、とてもいい雰囲気を作り出せたんじゃないかと思います。
いつもは、一度座ったら二度と脱出できないような席のあるお店を懇親会会場にしてしまい、いろんな方と話す機会を奪ってしまっていたのですが、今回はよかったかなと思います。
ちなみに懇親会参加率は100%でした。
2011年のBoost.勉強会は今回でおそらくおしまいです。
今年は名古屋、札幌、東京の3ヶ所で開催することができました。
来年はさらに、再びの関西や、福岡での開催も予定しています。
これからさらにコミュニティを広げて新たな動きを起こしていきたいと思いますので、みなさん来年もよろしくお願いします!