Boost.Chronoが採択されました。

Boost.Chrono has been ACCEPTED into Boost


Boost Chrono Libraryは、時間のユーティリティライブラリです。
静的に型付けられた時間(minutes, seconds, milliseconds, nanoseconds, etc...)や、精度の異なる各種Clock、時間の一点を指すTime Pointといった特徴を持っています。
このライブラリの一部は、C++0xでも標準で入る予定です。


ドキュメント
ソースコード


以下、レビュー結果の日本語訳です:

今回のレビューは相当な数のチェックが行われ、Boost.Chronoが採択されなければならないという点については全員一致だった。Boost.Chronoは来たるC++0x標準に時間の設備(facilities)をもたらす重要なベースライブラリである。


このライブラリがBoostにリリースされる前に、いくつかの変更が要求された。
私はVicenteがすでにそれに取り組み始めていることを知っている。要求された変更は以下の通り:

  • ドキュメンテーションは、全てがドキュメント化されることを確実にするために改訂する必要がある。また、どのtime sourceがClock型に使われるかを明確にする必要がある。
  • 識別子の二重アンダースコアの使用は止めるべきである(そのような識別子は実装のために予約されている)。
  • chrono::monotonic_clockは、C++0xのドラフトと一致させるために、chrono::steady_clockに改名する必要がある。
  • is_monotonicメンバは、C++0xのドラフトと一致させるために、is_steadyに改名する必要がある。
  • durationからoperator/を削除
  • 英語以外のI/Oを例に含める
  • 「#if 0」ブロックを削除
  • ソースの全ての「TODO」アイテムを記述
  • 時間の解析コードのライセンスを確認し、ライセンスに互換性がない場合、再実装する