C++14段階では、C++標準ライブラリはC99のC標準ライブラリを参照していました。C++1zでは、C11標準ライブラリを参照するようになります。C11標準ライブラリのすべての機能に対応するわけではありません。
<stdatomic.h>
,<stdnoreturn.h>
,<threads.h>
に対応するC++ヘッダは用意しない<cfloat>
に以下のマクロを追加DBL_HAS_SUBNORM
,FLT_HAS_SUBNORM
,LDBL_HAS_SUBNORM
: 非正規化数 (subnormal number)の有無を判定DBL_DECIMAL_DIG
,FLT_DECIMAL_DIG
,LDBL_DECIMAL_DIG
: 10進の桁数DBL_TRUE_MIN
,FLT_TRUE_MIN
,LDBL_TRUE_MIN
: 正の最小値
<cassert>
には、C11で追加されたstatic_assert
マクロを含めない<cstdlib>
にaligned_alloc()
関数を追加<ctime>
に、TIME_UTC
マクロ,timespec
構造体,timespec_get()
関数を追加<cstdio>
にvfscanf()
関数を追加<ccomplex>
,<cstdalign>
,<cstdbool>
,<ctgmath>
を非推奨化
参照
お断り
この記事の内容は、C++1zが正式リリースされる際には変更される可能性があります。正式リリース後には、C++日本語リファレンスサイトcpprefjpの以下の階層の下に解説ページを用意する予定です。