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Boost.勉強会 #5 名古屋でした

C++

Boost.勉強会 #5 名古屋 - boostjp


全国ご当地Boost.勉強会の第3弾は名古屋です。
私一人で全国各地で勉強会を開催するのはキャパシティ的に無理なので、名古屋はid:bleis-tiftさんに主催していただきました。


以下、感想です。

STMやActorなどによる並行処理の抽象化が行われる中、それらは「遅い」と言われがちです。Lock-Freeは、ミューテックスによるロックを行わずに共有データへのアクセスを行う高速な手法として徐々に広まりつつあります。
今回のkumagiさんの発表では、まだまだあまり知られてないLock-Freeの概念やコンテナなどに触れられていてとてもよかったですね。
難しくて3割ほどしか理解できませんでしたが・・・。あとで資料読み直します。

線形代数はゲーム開発や、その他3Dモデルの操作、アニメーションといったいろんなところで使われるものなので、今回の発表はそれを始めるきっかけとしてよかったと思います。
BoostにもuBLASというライブラリがありますが、今後C++0xの右辺値参照や、Boost.SIMDといったライブラリによってチューニングされた新たなライブラリが出てくるんじゃないかと期待しています。

  • Frama-Cによる証明(id:mzp)

C++阪がほしいかも!

Boost.Spiritでもたまに「左再帰がない」と言われているのを見かけますが、Yakさんに聞いたところ、Packrat Parserはやりたいよね、という話がMLで以前出ていたそうです(SpiritのML入ってない…)。
話を聞いている限りでは後付けできそうな気がするので、 id:eldesh さんにはBoost.Spiritへのパッチを書いてほしいですねー。

  • Boost.Pythonの有能性(fate_fox)

fate_foxさんが高校3年生でしかも生徒会長というのがまず驚きでしたね。
周りにプログラミングしてる人がいなくて浮いてるという話を聞きました。まぁそうですよねぇ。
Boost.Pythonを使ってる人はちらほら見ますが、何に使っているのかがいまいちわかってなかったりします。活用事例みたいなのが出てくればもっと広まるのかなと思います。

状態マシンはなかなか使いどころが難しいんですよねぇ。
今回の発表でその糸口がつかめてきた気がします。

  • OpenCVを使った画像処理(miyabiarts)

OpenCVは人の顔認識が有名ですが、画像処理のアルゴリズムが豊富で、最近だとCUDAやKinectにも対応してて、C++で画像処理する際のデファクトスタンダードといってもいいくらいのものになっています。
今回の発表を通して、OpenCVのコミュニティとBoostのコミュニティにつながりができたので、今後お互いで情報交換していきたいですね。

そろそろこのブログにあるまとめ記事も最新に合わせて修正しないといけないですね。
C++0xの概要や変更点などに関する発表は今後しばらくは定期的にやっていったほうがよさそうですね。

  • 非実用的Boost Spirit Qi入門(Yak)

Spiritは、コンパイルに時間がかかることを除けば、非常に使いやすいライブラリだと思うのですが、だいたいみんな第一印象で「へんたい!」と言って導入をためらっているようですね。
「構文を覚えないといけない」というのはDSELの宿命のように感じますが、Scalaのような言語ではActorやRogueといったライブラリでDSELの流れが進んでいるので、時間が経てば受け入れられていくものなんじゃないかなと思います。



全体としてBoostの発表が少なかったように感じますが、Boost.勉強会は元々Boostを中心としたC++全般の勉強会のつもりなので、方向性として意図した通りだったりはします。
次回はおそらくまた東京でやると思いますが、個人的に次はLLVMやCUDAの発表がほしいですね。