『C++ポケットリファレンス』という本を書きました!

C++11対応の『C++ポケットリファレンス』という本を書きました。


C++ポケットリファレンス - Amazon
C++ポケットリファレンス - 技術評論社


本書は、標準C++のリファレンス本です。「何がしたい」から「どうやって」を調べる、逆引きリファレンスの形式をとっています。
ポケットリファレンスはシリーズもので、これまで多くの言語やフレームワークの本が出ていますが、縁あって技術評論社さんからC++版のお話をいただき、書かせてもらいました。
今回は、私を含む、C++コミュニティのメンバ6人で書きました。


本書はライブラリの使い方を主題として扱いますが、C++11に関する日本語書籍はこれが初となる実情があるため、言語の基本文法も力を入れて書いています。そのため、本書はライブラリのリファレンス書としてだけでなく、C++の入門書として使うこともできると思います。
「ポケットリファレンス」というタイトルから、扱ってる範囲が狭いと思われるかもしれませんが、528ページというボリュームで、できるだけ深い解説を入れるよう心がけました。


書籍は一度出版してしまうと修正が効きにくいメディアであることから、発売前のレビューにはとくに力を入れました。Redmineでレビュー管理を行い、1,800件を超える指摘を修正してあります。
また、執筆のやりとりにはco-meetingというサービスを使用しました。メールよりもリアルタイム性の高い議論ができ、個別の話題が扱われることなく流れてしまうということもなしに、非常にスムーズに議論を重ねることができました。
本書のサンプルコードは後ほど、GitHub上で公開する予定です。ライセンスはCreative CommonsのCC0というのを使用します。


本書が、C++11をより広く知ってもらうための一助となれば幸いです。電子書籍版も同時リリースとなる予定ですので、そちらもよろしくお願いします。本書をはじめとして、C++コミュニティからより多くの書籍を出していきたいですね!


出版記念イベントとして、Boost.勉強会の開催を予定してますので、ぜひご参加ください。
Boost.勉強会 #11 東京 - PARTAKE